2007年4月、小学6年生と中学3年生に文科省が実施した全国学力調査は、参加者が学年人口の90パーセント台の約233万人ということです。学力統計をとる目的ならここまでの大調査ではなく抽出調査で十分だと思うのですが、参加校と担当教師に当事者意識を持たせるためだったからなのでしょうか。
ある新聞には文科省の担当者の、学校指導要領通りに勉強していれば全問正解も不可能ではない、といういようなコメントが載っていました。
しかし、実際の小6用のテストを専門家に見てもらったところ、学校で平均的な学力を持つ生徒でも60%〜70%の正答率がやっとであろうというのである。文科省がテストで示した学校への期待と現実との差はかなりありそうなのです。